劣等感は時に成長につながる
劣等感と聞くとやはりネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、実は劣等感が成長につながることもあります。劣等感を持たないということは現状に満足しているということであり、この現状に満足してしまっている状態は進歩しようとしていない状態ということでもあります。劣等感はネガティブでいけないものという認識ではなく、成長につながるものだということも理解しましょう。
成長するための劣等感とは
成長をするためには他人と競争するよりも自分と競争をする方が良いとされています。しかし、実際には自分と競争する際にものさしになるものは少なく、やはり他人と比べて自分の成長を実感する方が簡単です。劣等感は他人と比較した結果として生まれるものですが、他人との比較には実力が高い人との比較と低い人との比較があります。
高い人との比較であれば、あの人に比べて自分はまだまだ出来ないことが多い、知らないことが多いと思い、もっと成長したいというモチベーションにつながりやすいです。もちろん逆に自信を喪失してしまうという一面もあります。そして低い人との比較であればあの人よりは自分はできるといった自分を安心させるためだけであるため、成長へのモチベーションにはつながりにくいです。しかしこちらも逆に自尊心を保ち、自信を喪失しにくいということも事実です。
成長につなげるために
こうして他人と比較して劣等感を持つということは情報比較であれば成長するためのモチベーションとして悪いことではありません。しかし全てが成長につながるわけではなく、成長につながらないモチベーションもあります。自分が劣っているということに関して、感情的に反応してしまう場合には自信を喪失してしまうためかえってモチベーションが低くなってしまいます。これでは成長にはつながらず、自信を回復させるために下方比較をしてしまいやすくなります。
しかし自分が劣っているということに関して肯定的に受け止めることができる場合は成長につながりやすくなります。他人と比較してどこがどう劣っているのかをしっかりと分析して、どうすれば力をつけることができるのかと劣等感を解決するための向上心へと変えることができます。
つまり、劣等感が成長につながる場合は自分が劣っているということを受け止める必要があります。そして自信を回復するために自分よりできない人と比較するのではなく、実際に自分が力をつけることで自信を回復しようとする姿勢があれば、劣等感は成長につなげるためのモチベーションとなります。