劣等感がもたらすデメリット
劣等感を強く感じることがもたらすデメリットについて知っておきましょう。劣等感を感じないように劣等感を無理に遠ざけようとすると敵意が育ちやすいことがあります。これは防衛本能によって劣等感を持たないようにするためあまり良いことはありません。
周囲と距離を置く
劣等感を持つことによるデメリットにまず周囲の人たちと関わりを持たないように避け始める傾向があります。防衛本能によって人と比べることで劣等感を抱くため、自分の自尊心を守るために無意識に誰とも関わらないようにしてしまいます。
そして周囲から距離を置くことによって自分を慰めようとして様々なことを考えますが、結果的に自分では自信を回復することが難しいため自分は何をしてもダメなんじゃないのかとマイナスな方向へと考えが進んでしまいます。そしてこうした思考回路は最終的に自分は生きる価値がないのでないか、といった危ない思考に達することもあります。
被害妄想が膨らむ
周りから距離を置くことによって一人の時間が増えることにより、思考が良くない方向に進んでしまうことになるという話でしたが、これは疎外感を生むことにもつながります。マイナスな方向へと思考が向くことに加えて、この疎外感もデメリットになります。
自ら周囲との距離を置いているはずなのに、いつしか周りから嫌われてしまったと思うようになり、自分は仲間はずれにされた被害者だという意識を持ってしまいます。最終的に自分の陰口を言われていると被害妄想が膨らみ、周囲の人の自分に対する考えがネガティブになっていきます。裏ではバカにされている、面倒臭いやつだと思われていると思い込んでしまいます。
妄想から現実へ
劣等感を強く持ってしまう時は職場が敵ばかりに感じてしまい、昼食も一人でするようになるなどの傾向があります。しかしそこまで自分が嫌われてしまうことなどはそうそうあることではありません。自分の妄想によって敵を作ってしまっているのですが、劣等感を感じている時には冷静になれません。
そしてこのように劣等感を強く持ってしまい周囲に敵意があるという感覚を持ち続けてしまうと、次第に本当に周囲が敵意を持ってしまうことがあります。昼食を誘っても断り続けたり、相手のことを避けているような態度を取っていれば、相手も自分のことを嫌いなのかなと思ってしまうことは想像に難しくないと思います。このように劣等感を持ってしまうことで妄想から現実に周囲を敵にしてしまうことがあります。