介護職Hさんの体験談
劣等感を抱いた結果として転職をした体験談についてご紹介します。劣等感をよく知るために、他の人はどういった付き合い方をしているのか、どういったところで劣等感を覚えているのかを参考にしましょう。今回は介護士のHさんの体験談です。
特別養護老人ホームへ就職
私は福祉系の専門学校を出て、就職先に関してはどこもだいたい同じだと思っていたため、これといった明確な理由もなく特別養護老人ホームへ就職することにしました。特別養護老人ホームの入所者は動けない人が多く、食事介助やおむつ交換などのお手伝いをすることも多くあります。そして時間によってしなければいけない仕事が決まってありましたが、忙しく仕事をする中でそのこなさなければならない仕事に間に合わせることができませんでした。
同期の人は徐々に決められた時間にこなす仕事にも間に合い、認められることで早番や遅番のシフトに入って仕事をするようになりましたが、自分だけが日勤のみという状況が続くことがとても悔しく、劣等感を持ち始めたことを覚えています。同期の人とは仲良くしていましたが、結局自分だけが認められず取り残されているという劣等感によって1年経たないうちに辞めることを決断しました。
介護付き有料老人ホームへ
介護職を辞めた後は医療事務の資格を取り、医療事務の仕事を始めようと思いました。介護分野の求人が多く目に入っていたこともあり、探している医療事務の仕事も苦労することなく見つかると思っていましたが、実際は実務経験がないことなどもあり採用されることはありませんでした。そして介護福祉士の資格を専門学校時に取得していこともあり、担当の方からもう一度介護職を探してみることをすすめられたことで、再び介護職として働くことを決めました。
特別養護老人ホームでは自分に務まらないということがわかっていたこともあり、次は介護度の低い人たちが対象となる介護付き有料老人ホームへ転職することにしました。ここでの仕事はある程度自分の身の回りのことをこなせる人が多く、仕事も会話をしながら時間をかけてすることができるため自信もつけることができました。この転職が私にとってはとても意義のある転職となり、今まで感じていた劣等感から解放され、仕事を楽しむことができるようになりました。そして自分の専門分野の仕事もすることができるため、やりがいを持って働くこともできており、とても満足しています。