劣等感には3つの性質がある
劣等感とはその名の通り自分が他人よりも劣っていることに対して感じるものです。直接的に、もしくは間接的に周りから自分が低い評価を受けることによって劣等感は生じます。上手くいかない時などは特に劣等感を覚えやすくなりますが、同じような評価を受けても劣等感を強く感じやすい人がいます。そんな劣等感に関する3つの性質についてご紹介します。
3つの性質
劣等感にはまず攻撃性と自慢話と不幸話の3つの性質があります。強い劣等感を持ちやすい人は日常の行動や使っている言葉に特徴を持ちます。自分を客観視して観察することは難しいもので、特に日常会話や何気ない場面での言動は難しいです。このような日常的な場面においてこの3つの性質を多く持っている人は劣等感を強く受けやすい人ということがわかります。
攻撃性
他人と比較した時に自分が低く評価をされていると感じてしまうと、比較対象となった相手に対して嫉妬心を強く抱いてしまう場合は誰しもがあります。このような場合に比較対象となった相手に対して批判的になったり攻撃的になったりする性質が攻撃性の劣等感です。
例えば社会的に成功を収めていた人などが急転落することなどをバカにする感情や、あら探しを必死にするなど、こうした言動が目立つ人は攻撃性の劣等感を持っている可能性があります。しかし誰しもが持っている感情でもあり、軽い攻撃性を持ってしまうことはその時の精神的状況によって十分あります。
自慢話
自分が持つ劣等感を形を変えて相手にぶつけるのが攻撃性ですが、隠すために自慢話をするという性質もあります。これは優越コンプレックスと呼ばれますが、劣等感を感じにくい人は自信を持っているため自慢話をして自分を大きく見せようとすることはほとんどありません。
仕事で評価を受けなかったりすると、自分の過去の功績を話したり高学歴であることをアピールするなどが優越コンプレックスとなります。自分が劣等感を強く持っていることにより、この劣等感を隠そうとするために自慢話や過去の武勇伝に頼ります。
不幸話
自分の不幸話をアピールするという言動も、劣等感を感じやすい人が持つ性質です。不幸話をすることによって自分の劣等感をあえて露呈させて、相手から慰められようとしたり、相手や自分自身に人に劣等感を打ち明けられるから大丈夫と思わせようとしています。
軽く終われる程度の不幸話であれば笑い話にもなりますし好感を得られやすいかもしれませんが、何度も同じ不幸話をしていたり、頻繁に不幸話をしていると周りの人は離れていきます。こうした不幸話は相手に不愉快な感情を生んでしまいやすい性質があります。